“おほやけど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大燒痕60.0%
大火傷40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「女を撫斬なでぎりにするのを、美男で大通の自分の役得のやうに思つて居たのだよ。あれは本當のところは男の屑さ、大燒痕おほやけどの下女に追ひ廻されりや世話はない」
擧げた顏を見ると左半分の大燒痕おほやけどで、右半面の好い男が、恐ろしくグロテスクに見えます。
小鬢こびんから首へ、そして肩へかけての大火傷おほやけどで、晒木綿さらしもめんに包まれてをりますが、素より生命には別條なく、唸つて居る割には元氣もありさうです。
足が少し惡い上に、半面の大火傷おほやけどで、左の眉も、左の眼も滅茶々々、眼鼻立はそんなに惡くないのですが、これでは嫁の口も覺束おぼつかなかつたでせう。十七年奉公する氣になつたのも無理のない事です。