大殿おおどの)” の例文
木のまをもるかなたの灯は、上皇をめぐる公卿、僧正、女房たちの歌合わせのつどいでもあろうか。離宮の大殿おおどのに、管絃かんげんの音もなく、墨のような夜を、ただ雨が白い。