大国主おおくにぬし)” の例文
旧字:大國主
それが大国主おおくにぬしにも当るし、神武天皇にも当るし、崇神天皇にも当るし、ひょッとすると、欽明天皇にも当るのではないでしょうか。
飛騨の顔 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
『古事記』に大国主おおくにぬしその兄弟に苦しめられた兎を救い吉報を得る事あり、これらは兎を吉祥とした例だが兎を悪兆とする例も多い。
出雲に大国主おおくにぬしの神を威圧し、御名方主みなかたぬしの神を信濃の諏訪すわに追いこめ、なおこの東国の浜に群がる鬼どもを退治して、天孫降臨の素地をつくった武将のうちの神人、経津主と武甕槌。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その賞罰の権を大国主おおくにぬしつかさどり給うなり
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
永禄二年公家藤原某作てふ『塵塚ちりづか物語』巻三に卜部兼倶うらべかねとも説として、大黒というはもと大国主おおくにぬしみことなり、大己貴おおなむちと連族にて昔天下を経営したもう神なり。