夢語むご)” の例文
しばらくじっと盤上の二石を見つめていたが、やがて、ウラウラ障子に燃える陽光におもてを向けて、夢語むごのごとくにつづけるのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
影のように奇妙な人物——あの老いぼれのおしゃれや、船の奥にいるやぎひげなどが、なんともつかぬしぐさや、わけのわからぬ夢語むごをともなって、この休息者の脳のなかを通って行った。