塞内さいない)” の例文
ここから崩れ散った敵は鳶ヶ巣へ逃げて、そこの防塁にった。しかし時すでに防壁の一部から寄手よせての別働隊が塞内さいないに混み入っていた。乱軍のなかにのどもつぶれるばかり叫んでいる声が聞える。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)