垣裾かきすそ)” の例文
日が落ちて部屋の灯が庭にすころ、会の一人が隣席のものとささやき交しながら、庭のま垣の外を見詰めていた。垣裾かきすそへ忍びよる憲兵の足音を聞きつけたからだった。
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)