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土壇
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テラッス
ふりがな文庫
“
土壇
(
テラッス
)” の例文
こちらの
土壇
(
テラッス
)
に向った大きな
硝子扉
(
ケースメント
)
のそばには、気むずかしい顔をした学者らしい四人の青年が、途方に暮れたようすで椅子に掛けている。
キャラコさん:11 新しき出発
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ニュウグランドの
土壇
(
テラッス
)
で、ピエールさんと二人っきりで話しているところを見てから、急によそよそしくなってしまった。
キャラコさん:05 鴎
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
訳すと、「
墓地展望亭
(
ぼちてんぼうてい
)
」ということにでもなろうか。なるほど、そこの
土壇
(
テラッス
)
の椅子に坐ると、居ながらにして、眼の下に墓地の全景を見渡すことが出来る。
墓地展望亭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
土壇
(
テラッス
)
へ出てゆくと、片かげの薄闇の中に、竜太郎の
揺椅子
(
ロッキングチェヤ
)
にひとりの婦人が掛けて、しずかに海を眺めていた。
墓地展望亭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
階下
(
した
)
の
土壇
(
テラッス
)
で飯を食っていますと、ゴイゴロフという肺病やみの
露西亜
(
ロシア
)
人が、わたしのそばへやって来て、オイ、二階の先生、景気はいいか、というから、いや
犂氏の友情
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
それは、海沿いの長い
土壇
(
テラッス
)
の端にただ一脚だけ離れて置かれ、大きな
竜舌蘭
(
アローエズ
)
の鉢植が樹牆のようにその周りを取巻いていて、ちょうど鴨池の伏せ場のようになっている。
墓地展望亭
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
町役所の
土壇
(
テラッス
)
に持ち出された大眺望鏡を十重
二十
(
はた
)
重に取り囲んだ群集が、いずれも殺気だった面持で虚空をみつめているので、日ごろ物見高いコン吉はたちまち活況を呈してそっちへ駆け寄り
ノンシャラン道中記:07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
風もないのに、
土壇
(
テラッス
)
で何かゴトゴトいう物音がきこえる。
キャラコさん:11 新しき出発
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
壇
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
“土壇”で始まる語句
土壇場
土壇払