国頭くにがみ)” の例文
沖縄の方では国頭くにがみにもまた先島諸島にも、ニライソコという言葉が残っており、前者に至ってはニライソコモイは鼠のことであった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
沖縄本島は、南北三十里に及び、国頭くにがみ中頭なかがみ島尻しまじりと三郡に分れますが、ほぼ中央を境に上下全く異なる地質から成るのです。山は北に多く南へと下ってゆきます。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
二島の土人が沖縄本島の国頭くにがみ地方の住民と共に花をパナ、葉をパー、羽をパニ、帆をプーと発音すること、これらのある地方にては、大を(3)ウプ(本島ではウフ、国語のオホ)といい
だんだん西の方の海岸を使用するようになり、同じ国頭くにがみへ行くのでも、西側を通って船が行くようになったのは後世のことである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
仕事は首里でもなされますが、最も盛なのは国頭くにがみ今帰仁なきじん喜如嘉きじょかであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
国頭くにがみ方面の鼠の異名にもヱキというのがあり、そのヱキは島尻しまじりのオエカと同じく、血筋の続きを表示する語だったかと思われる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
国頭くにがみ地方に行きますと藍畑あいばたけ藍溜あいだめがしばしば眼にとまります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
チョチョグワ 国頭くにがみ本部渡久地もとぶとぐち