国越くにごえ)” の例文
国越くにごえをしようとする忠次の心には、さすがに淡い哀愁が、感ぜられていた。が、それよりも、現在一番彼の心を苦しめていることは、乾児の始末だった。
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)