四斗俵しとびょう)” の例文
なんしろ、大島なんですからね、婦女おんなが不断着も紋付で、ずるずる引摺ひきずりそうな髪を一束ねの、天窓あたま四斗俵しとびょうをのせて、懐手で腰をきろうという処だッていいますぜ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
京、伏見ふしみさかい、大阪、——わたしの知らない土地はありません。わたしは一日に十五里歩きます。力も四斗俵しとびょうは片手にあがります。人も二三人は殺して見ました。どうかわたしを使って下さい。
報恩記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)