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囈言
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うはごと
ふりがな文庫
“
囈言
(
うはごと
)” の例文
頭が呆けて、何を言つても解らず、又他人にも聞きとれない
囈言
(
うはごと
)
を洩らし、突然手を伸して頭のまはりの空気を掻き集めるやうな格好をした。
鳥羽家の子供
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
『ほんとに、大層およろこびになりましてね、まア、よく来てくれたと云つて
囈言
(
うはごと
)
にまで仰しやるのでした——』
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
丁度夏の夜が早くも
東明
(
しのゝめ
)
にならうとする頃、熱の爲に浮されて
囈言
(
うはごと
)
を云ひながらも、うと/\と眠つてゐたY子は、突然はつきり眼をあいて
床
(
とこ
)
の上に起き上つた。
実験室
(旧字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
ハイネは静夜の星を仰いで蒼空に於ける金の
鋲
(
びやう
)
と言つたが、天文学者はこれを詩人の
囈言
(
うはごと
)
として一笑に付するであらうが、星の真相はかへつてこの一句の中に現はれてゐるかも知れない。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
囈
漢検1級
部首:⼝
21画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“囈”で始まる語句
囈語
囈
囈口