わろ)” の例文
見て——柴田、佐久間、そのほか帷幕いばくの者どもも、しかねる顔のみしておる。わけて勝家などは、わしが愚かを危ぶみもし、ひそかにわろうてもおるようだ
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「軍師、わろうてくれ。女々めめしいとは知りながら、凡情いかんともなし難い」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「起てっ。起たねば、卑怯なりと、世間へわろうてやるぞ」
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)