嗟歎なげき)” の例文
宵の鐘暁の鳥も聞くに悲く、春の花秋の月も眺むるに懶くて、片親無き児の智慧敏きを見るにつけ胸を痛め心を傷ましめしが、所詮は甲斐無き嗟歎なげきせんより今生はさしおき後世をこそ助からめと
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
墓地は嗟歎なげきの、愛の園
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)