トップ
>
嗚咽
>
すゝりなき
ふりがな文庫
“
嗚咽
(
すゝりなき
)” の例文
あゝ——お志保だ——お志保の
嗚咽
(
すゝりなき
)
だ——斯う思ひ附くと同時に、言ふに言はれぬ
恐怖
(
おそれ
)
と
哀憐
(
あはれみ
)
とが身を
襲
(
おそ
)
ふやうに感ぜられる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
翌日かれ等三人がその湯元に行つた時には、あたりは晴れて、
輝
(
かゞやか
)
しい日影がさし込んで来てゐた。緑葉の葉裏は風に光つて、谷の底では水の音が
嗚咽
(
すゝりなき
)
のやうに
微
(
かす
)
かに鳴つてゐた。
父親
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
朝空を望むやうな新しい生涯に入る迄——熱心な
男性
(
をとこ
)
の
嗚咽
(
すゝりなき
)
が声を聞くやうに書きあらはしてあつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“嗚咽”の意味
《名詞》
嗚 咽(おえつ)
声を詰まらせて泣くこと。すすり泣くこと。
(出典:Wiktionary)
嗚
漢検1級
部首:⼝
13画
咽
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
“嗚”で始まる語句
嗚呼
嗚呼戯
嗚乎
嗚噎
嗚滸
嗚々然
嗚呼々々
嗚呼家先清休君