商人魂あきんどだましい)” の例文
彼は、その商隊の宰領格さいりょうかくで、奥州栗原郷の吉次という者だった。四十を越えたぐらいな年配で、逞しい商人魂あきんどだましいの持主であった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今仰っしゃったように、余りに金の事や、俗気ぞくけから離れますと、菩提心ぼだいしんとやらに襲われまして、せっかく持前のあく気が、なくなり過ぎますんで。——それがなくなると、商人魂あきんどだましいが弱まりますよ」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)