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唱門師
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シヨモジン
ふりがな文庫
“
唱門師
(
シヨモジン
)” の例文
けれども、元は
唱門師
(
シヨモジン
)
同様の祝言もする賤民の一種であつて、将軍の恩顧を得たのも、容色を表とする芸奴であつたからである。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
さうすると、勘三もやはり、一種の
唱門師
(
シヨモジン
)
で念仏踊りの組合(座)を総べてゐた事と、江戸芝居にも念仏踊りが這入つて居た事とが言へる。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
山人の後身なる修験者は、山人に仮装し馴れた卜部等の、低級に止つた
唱門師
(
シヨモジン
)
と同じ一つの根から出てゐた。修験者の仮装して戒を授ける山神は、鬼とおなじ物であつた。
国文学の発生(第四稿):唱導的方面を中心として
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
国々の
語部
(
カタリベ
)
の昔から、国邑の神人の淪落して、
祝言職
(
ホカヒ
)
となり、
陰陽師
(
オンミヤウジ
)
の配下となつて、
唱門師
(
シヨモジン
)
・
千秋万歳
(
センズマンザイ
)
・猿楽の類になり降つても、其筋がゝつた物語は、神の口移しの歴史で
山のことぶれ
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
猿楽能に於ける翁は、此言ひ立て・語りを軽く見て、
唱門師
(
シヨモジン
)
一派の曲舞(の分流)から出て、
反閇
(
ヘンバイ
)
芸を重くした傾きがあります。だが、元々、猿楽と言つても、田楽の一部にも這入つて居たのです。
翁の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
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寺から言へば
唱門師
(
シヨモジン
)
、陰陽家から言へば千秋万歳、社にもついて散楽者、むやみに受持ちの檀那場を多くした。ある大社専属の神人かと思へば、同時にある大寺の童子・楽人と言ふ様なのが多かつた。
若水の話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
“唱門師(
声聞師
)”の解説
声聞師(しょうもじ)は、中世(12世紀 - 16世紀)期に存在した日本の芸能者である。陰陽師の文化を源流とした読経、曲舞、卜占、猿楽等の呪術的芸能、予祝芸能を行った。「声聞師」は「しょうもんじ」「しょもじ」とも読み、また同様の読みで、唱門師、唱聞師、聖問師、唱文師、誦文師とも漢字標記した。江戸時代(17世紀 - 19世紀)に盛んになった「門付」芸能の源流でもあり、大和猿楽から発展し、能楽に発展させた観阿弥・世阿弥をも生むことになる。
(出典:Wikipedia)
唱
常用漢字
小4
部首:⼝
11画
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
師
常用漢字
小5
部首:⼱
10画
“唱門”で始まる語句
唱門