“シヨモジン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唱門師80.0%
声聞身20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山人の後身なる修験者は、山人に仮装し馴れた卜部等の、低級に止つた唱門師シヨモジンと同じ一つの根から出てゐた。修験者の仮装して戒を授ける山神は、鬼とおなじ物であつた。
国々の語部カタリベの昔から、国邑の神人の淪落して、祝言職ホカヒとなり、陰陽師オンミヤウジの配下となつて、唱門師シヨモジン千秋万歳センズマンザイ・猿楽の類になり降つても、其筋がゝつた物語は、神の口移しの歴史で
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが、大寺の声聞身シヨモジンなる奴隷が、唱門師(しよもじん)の字を宛てられる様になつたのは、陰陽家の配下になつた頃からの事である。
熊野念仏は、寺奴声聞身シヨモジンから大宗派を興す動機になつた。熊野田楽のふりと、熊野巫覡の霊感とが、ヒジリ階級の念仏衆の信仰・行儀に結びついたのだ。
やはり単に、寺奴なる「童子声聞身シヨモジン」の類であつたらしい。念仏の唱文に、田楽の踴躍ユヤク舞踊を合体させたものが、霊気退散の念仏踊りになつたらしい。