合百ごうひゃく)” の例文
合百ごうひゃくの鳥越と云う男が出入りするようになってから、家が何となくかたむき始め、養母のりつは酒乱のような癖がついて、長い事暗い生活が続いていたが
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
実は過日こねえだうちを出てから、もうとても今じゃあ真当ほんとの事アやってるがねえからてめえに算段させたんで、合百ごうひゃくも遣りゃあ天骰子てんさいもやる、花も引きゃあ樗蒲一ちょぼいちもやる、抜目ぬけめなくチーハも買う富籤とみも買う。
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)