召次めしつぎ)” の例文
「あれなる中門を通って、東の殿廊でんろうを進んでいかれい。そこのきざはしに、召次めしつぎの者か副官がお越しを待っておいでになろう」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
邸で召次めしつぎをつとめている犬養ノ善世という下部がいた。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
やがて六波羅総門を入って右へ、倉奉行の役所に駒をつなぎ、すぐ北ノ探題、常盤範貞ときわのりさだ召次めしつぎ
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠侍や、召次めしつぎの士に、取立てられると、みな、その色の物を着るのである。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
奥から召次めしつぎの者が来て、鬼六にたいして「通れ」との達しだった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
召次めしつぎから思いがけぬ来客の告げがあった。道誉が
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
召次めしつぎの者か」