危殆ひあひ)” の例文
あの形式だけ残された石城しきの為に、何だか屋敷へ入ることが、物忌み—たぶう—を犯すやうな危殆ひあひな心持ちで、誰も彼も、柵まで又門まで来ては、かいまみして帰るより外に
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)