南隅みなみすみ)” の例文
その頃母は血の道で久しくわずらって居られ、黒塗的な奥の一間がいつも母の病褥びょうじょくとなって居た。その次の十畳の間の南隅みなみすみに、二畳の小座敷がある。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)