南蛮渡来なんばんとらい)” の例文
南蛮渡来なんばんとらい短筒たんづつを擬した白い右手をまっすぐに伸ばして、その袖口を左手でおさえた女の立ち姿が、そろりそろりと庭の立ち木のあいだを近づいて来ていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
一個は大和やまとながらの床しい手裏剣! 他は南蛮渡来なんばんとらいあやしき種ガ島——茲に緩急かんきゅう、二様の飛び道具同士が、はしなくも命を的に優劣雌雄を決することに立到りましたが、勿論
こういう場合ばあいは、南蛮渡来なんばんとらい新鋭しんえい武器ぶきもかえって便べんがわるい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)