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卑下慢
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ひげまん
ふりがな文庫
“
卑下慢
(
ひげまん
)” の例文
翌る日の朝、あの
卑下慢
(
ひげまん
)
の用人川前市助が、明神下の平次の家へ、見識と物々しさを振り落したやうな顏で飛び込んで來ました。
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
よく肥つて、脂ぎつて、鼻が
大胡坐
(
おほあぐら
)
をかいてゐる五十二三の眞つ黒な男ですが、調子が
卑下慢
(
ひげまん
)
で、妙に拔け目がなささうで、申分なく用人摺れがして居さうです。
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
案内に立つた番頭の爲之助は、五十近い仁體、着實さうで腰が低くて、少しばかり
卑下慢
(
ひげまん
)
な調子で、これが主人松平源左衞門世に在りし頃の
味噌摺
(
みそすり
)
用人であつたとは思はれないほどです。
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
案内に立った番頭の為之助は、五十近い仁体、着実そうで腰が低くて、少しばかり
卑下慢
(
ひげまん
)
な調子で、これが主人松平源左衛門
世
(
よ
)
に
在
(
あ
)
りしころの
味噌摺
(
みそすり
)
用人であったとは思われないほどです。
銭形平次捕物控:282 密室
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
いづれ
劣
(
おと
)
らず裕福なことと、今年の春死んだといふ
操
(
みさを
)
の夫の小倉嘉門は、
醜男
(
ぶをとこ
)
でケチで、
卑下慢
(
ひげまん
)
でお節介で、町内中の鼻つまみであつたといふこと、それにも
拘
(
かゝは
)
らず、谷口金五郎と矢並行方は
銭形平次捕物控:203 死人の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
卑
常用漢字
中学
部首:⼗
9画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
慢
常用漢字
中学
部首:⼼
14画
“卑下”で始まる語句
卑下