半匙はんさじ)” の例文
そのわずか半匙はんさじにも足らぬ重湯にむせて、いねは息の根が止るほど苦しがったことがあった。お母さんが死ぬ、と思わず泣き叫んだ、その茶碗である。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)