午刻こゝのつ)” の例文
平次と八五郎が、赦免状と生證人をつれて鈴ヶ森に乘込んだ時は、午刻こゝのつ(十一時)を遙かに過ぎてもう未刻やつ(二時)近くなつてをりました。
ゴーンと云うのが上野の午刻こゝのつだから今の十二時で何う云う訳か楊枝が四本あります、一本へ歯磨を附けまして歯のもとと表を磨き、一本の楊枝で下歯の表を磨き、又一本の楊枝で歯の裏を磨き
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
え、江戸中の皆樣が御存じで、晝の午刻こゝのつから、夕方の酉刻むつ過ぎを、お客樣の前に身體をさらして居ない日はありません。
「だつて御新造さんは、上野の午刻こゝのつの鐘が鳴るズーツと前から、ツイ今しがたまで、私と一緒にお勝手に居たんだもの」
この話の始まつたのは丁度辰刻半いつゝはん(九時)それから準備を整へ、正午刻こゝのつ少し前には、妻玉江、娘百合、あやめ、下女お篠、下男作松、内弟子鳩谷はとや小八郎を、それ/″\の部屋へ入れ
上野の午刻こゝのつが鳴つたら、禁制きんせいを吹くのです
巳刻よつ(十時)から午刻こゝのつ(十二時)の間で」