“千疋屋”の読み方と例文
読み方割合
せんびきや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モナミだか千疋屋せんびきやだかで、テーブルの上のガラスのびんをこわしたことがある。ボーイがきて、六円いただきます、と言う。
二十七歳 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
ただし、ケチで、そうしているのではない証拠には、毎朝、銀座の千疋屋せんびきやへ寄って、季節にかかわらず、飛切り上等のリンゴを一個だけ買った。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
戦争中にも銀座千疋屋せんびきやの店頭には時節に従って花のある盆栽が並べられた。また年末には夜店に梅の鉢物が並べられ、市中諸処の縁日にも必ず植木屋が出ていた。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)