千変万化せんぺんばんか)” の例文
旧字:千變萬化
大うつしになったり、又は二重、絞り、切組きりくみ、逆戻り、トリック、モンタージュの千変万化せんぺんばんかをつくして、あるいは構成派のような、未来派のような
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
主観というのは、一念三千のいである。客観というのは諸法実相の謂いである。もろもろの法は千変万化せんぺんばんか摩訶不思議まかふしぎである。これを描写しようとしても容易ではない。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
かえって分類にまようほど千変万化せんぺんばんかであるが、幸いにして使いかたが大よそきまっており、また名称もよく似たものが多いから、かんたんにその系統をたずねてみることができる。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
千変万化せんぺんばんかの知恵と力のたたかいが、やがてはじまろうとしているのです。
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかる後に千変万化せんぺんばんかを尽さば興味限りなかるべくと存候。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)