十橋じっきょう)” の例文
十橋じっきょうの柳は老い、四境の内は、まるでこの世の浄土曼陀羅じょうどまんだらだった。ことしはうるうで二月が二度かさなっていたから、いまの三月末は、例年の四月下旬の気候である。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)