匇惶そうこう)” の例文
われ、即ち匇惶そうこうとして伴天連ばてれんの許に走り、「るしへる」が言を以てこれに語りたれど、無智の伴天連、かえってわれを信ぜず。宗門の内証にそむくものとして、呵責かせきを加うる事数日なり。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
正気に返ったお君は、匇惶そうこうとして縁へ上って、障子の中へ身を隠してしまいました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)