努々ゆめゆめ)” の例文
近曾このごろ九九すずろに物のなつかしくありしかば、せめて其のあとをも見たきままに帰りぬれど、かくて世におはせんとは努々ゆめゆめ思はざりしなり。
「夫婦苦楽を共にするということは努々ゆめゆめ等閑なおざりにさるべきことではない」のだから、ことこれに関しては
三つの「女大学」 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
一族に若気の殿輩とのばらもたくさんにおらるるから、ご帰国の上は、努々ゆめゆめ、そのような者へ加担せぬよう、お子達へも孫殿へも、とくと訓戒しておかれたがよろしかろう——と、景親は重ねて
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)