“加減蓄電器”の読み方と例文
読み方割合
バリコン100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ホウ、君はそこのとこにポツンとっている変な置物おきものに目をつけておいでのようですな。そうです、君の仰有るとおり、それは加減蓄電器バリコンこわれたものなのですよ。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
この半ば爆弾に溶かされた加減蓄電器バリコンであって、セントー・ハヤオが死の直前まで、電鍵をたたきつづけた其の短波長送受信機に附いていたものであるに違いありません。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
亡友Y——は斯う語って、この壊れた加減蓄電器バリコンを私に手渡したのです。ひどい肺結核に襲われている彼の細い腕は、その時このバリコンをすらもち上げる力が無かったようでした。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)