剽悍無比ひょうかんむひ)” の例文
芹沢といえども剽悍無比ひょうかんむひなる新撰組のかしらとまで立てられた男である、まして手負猪ておいじしの荒れ方である。敵は誰ともわからぬが、相手はそんなに多数ではない。
いったい北夷ほくいの兵は、長槍の術にけ、また馬の良いのを持っているので、接戦となると、剽悍無比ひょうかんむひですが、弓、石火箭いしびやなどの技術は、彼らのよくするところでありません。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)