利他りた)” の例文
かねいきおいもないものが天下の士に恥じぬ事業を成すには筆の力に頼らねばならぬ。舌のたすけらねばならぬ。脳味噌のうみそ圧搾あっさくして利他りた智慧ちえしぼらねばならぬ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)