刀斧とうふ)” の例文
両雄の刀斧とうふは、烈々、火を降らして戦ったが、二十合、五十合、七十合、得物も砕けるかと見えながらなお、勝負はつかない。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで張譲らはひそかに手配にかかり、刀斧とうふ鉄弓をたずさえた禁中の兵を、嘉徳門や長楽宮の内門にまでみっしり伏せておいて、何太后をだまし何進を召すの親書を書かせた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸所の宮門はみな閉ざされ、逃げまわるにも刀斧とうふ鉄槍、身を囲んで、一尺の隙もなかった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)