“出逢(でく)” の例文
下手な謡曲などを唸(うな)って、一文二文の合力に命を繋ぐより、思い切った敵討にでも出逢(でく)わして、威勢よく死んで了(しま)え——。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
そういう間(ま)の悪い日和(ひより)に出逢(でく)わして、初日から半月位の景気はまるで一時の事、後はお話にもならないような不景気となって、これが七月八月と続きました。
ものの機(はず)みで良平には深手を負わせましたが、伯父三也は藩中第一の遣い手、こんなのに出逢(でく)わしては、千代之助如きが、半ダースかかっても追っ付きません。
百唇の譜 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)