“凝立”の読み方と例文
読み方割合
ぎょうりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、無益の説明を中止して、その人の凝立ぎょうりつして、眼を吸い寄せられているところを、お雪が安からぬ色で認めて
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかしその人達はそれらしく動きまわる気配もなく依然として寝台のぐるりに凝立ぎょうりつしていた。
ある崖上の感情 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
その壁画の前へ立つと、今まで逍遥気分でながめ廻っていた女客が、吸い寄せられたように凝立ぎょうりつして、この大床の金碧燦爛こんぺきさんらんたる壁画を見つめてしまいました。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)