円覚寺えんがくじ)” の例文
円覚寺えんがくじの前に汽車の踏切りがあるだろう、あの踏切りうちへ飛び込んでレールの上で座禅をするんだね。それで向うから来る汽車をとめて見せると云う大気焔だいきえんさ。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
北鎌倉、円覚寺えんがくじ仏日庵。時宗のびょう
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
いわゆる五山ごさんなるものを、ぐるぐる尋ねて廻った時、たしか円覚寺えんがくじ塔頭たっちゅうであったろう、やはりこんな風に石段をのそりのそりと登って行くと、門内から、法衣ころもを着た
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)