内気者うちきもの)” の例文
空想好きで内気者うちきものの私には、四年もいたのだけれど、本当の友達は一人もないと云ってよかった。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あれは、まったくの内気者うちきものよ。くりやにばかりいて、水仕みずしをしたり、酒をあたためたり、ひたすら、客人まろうどたちのお心に染まばやとばかり働いておる。性来、そういう女子おなごなのだ。
内気者うちきものの照子が酒にでも食べ酔つたやうな、ほつとした気持で辞して帰らうとすると侯爵は