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内心如夜叉
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ないしんにょやしゃ
ふりがな文庫
“
内心如夜叉
(
ないしんにょやしゃ
)” の例文
されば女という言葉だけで、いわゆる
外面如菩薩
(
げめんにょぼさつ
)
、
内心如夜叉
(
ないしんにょやしゃ
)
という思想を含ませることは、世界を通じて広く行われることである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
女人地獄使
(
にょにんじごくし
)
、
永断佛種子
(
ようだんぶちしゅし
)
、
外面似菩薩
(
げめんじぼさち
)
、
内心如夜叉
(
ないしんにょやしゃ
)
、———こう書いてある所を見ると、たとい心は夜叉のようでも、
面
(
おもて
)
は美しいに相違ない。
二人の稚児
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
べっぴんびいきのおまえさんは、さぞ耳が痛いことでござんしょうが、とかく美人と申すしろものが、
外面如菩薩
(
げめんにょぼさつ
)
、
内心如夜叉
(
ないしんにょやしゃ
)
というあのまがいものさ。
右門捕物帖:22 因縁の女夫雛
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「
内心如夜叉
(
ないしんにょやしゃ
)
どころか、夜叉神の面をかぶって悪事を働きやがる。貴様は一体どこの
納所
(
なっしょ
)
坊主だ。素直に云え」
半七捕物帳:65 夜叉神堂
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ピストルでもあったなら、
躊躇
(
ちゅうちょ
)
せずドカンドカンと射殺してしまいたい気持であった。犬は、私にそのような、
外面如菩薩
(
げめんにょぼさつ
)
、
内心如夜叉
(
ないしんにょやしゃ
)
的の
奸佞
(
かんねい
)
の害心があるとも知らず、どこまでもついてくる。
畜犬談:―伊馬鵜平君に与える―
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
如
常用漢字
中学
部首:⼥
6画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
叉
漢検準1級
部首:⼜
3画