“公文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くもん50.0%
こうぶん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空で覚えている一二の実例をいうと、公文くもんすなわち荘園時代の書記役の給田きゅうでんの地を、公文給くもんきゅうと呼んでいるのは古い名残であるのに、それを今「九文久」と書いている処がある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それほど物の判った人の住んでいた土地である。古老の説では、里ごとに里長一人あり、これを公門くもんというとある。公門はすなわち公文くもんであって、荘園第二級の事務員の名である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
お二万五千磅は薩摩の大名から取り、その上罪人を召捕めしとって眼の前で刑に処せよとの要求、その手紙の来たのがその歳の二月十九日、長々とした公使の公文こうぶんが来た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)