入鹿魚いるか)” の例文
またその神詔りたまはく、「明日あすあした濱にいでますべし。易名なかへみやじり獻らむ」とのりたまふ。かれその旦濱にいでます時に、鼻やぶれたる入鹿魚いるか、既に一浦に依れり。
ここに御子、神に白さしめたまはく、「我に御食みけ給へり」とまをしたまひき。かれまたその御名をたたへて御食津みけつ大神とまをす。かれ今に氣比けひの大神とまをす。またその入鹿魚いるかの鼻の血くさかりき。