入花帳ぎょくちょう)” の例文
そんなことを戯談じょうだん半分にいいながら、お清がお勝手口の方へちょっと出ていった間にふっと火鉢の上の柱に懸かっている入花帳ぎょくちょうが眼に着いたので、そっと取りはずして手早く繰って見ると
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)