先方あつち)” の例文
私は然し、主筆が常に自己おのれと利害の反する側の人を、好く云はぬ事を知つて居た。「先方あつちが六人で、此方よりは一人増えたな。」
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『それでなす、先方あつちア着いてから、一緒に行つた樣でなく、後から追驅けて來たで、當分東京さ置ぐからつて手紙寄越す筈にしたものす。』
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『それでなす、先方あつちア着いてから、一緒に行つた様でなく、後から追駆けて来たで、当分東京さ置ぐからつて手紙寄越す筈にしたものす。』
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
先方あつちへ行くなと思へば、先方へ行く樣に見える。何處の港を何日いつつて、何處の港へ何日着くのか。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
那麽あんな男なら、何人先方あつちで入れても安心だよ。何日いつだツたか、其菊池が、記者なり小使なりに使つて呉れツて、俺の所へ來た事があるんだ。可哀相だから入れようと思つたがね。』
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)