“元場”の読み方と例文
読み方割合
もとば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舳を突っかけながら、あらためてつくづくと眺めると、帆綱ほづな元場もとばにも水先頭場みずさきがしらばにも、綱の締場しめばにも、まるきり人影というものがない。たるみきった帆綱がゆらゆらと風に揺れているばかり。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)