優越ゆうえつ)” の例文
それをかたのそとにこさして、一やくすると、竹童の手には、優越ゆうえつをしめす般若丸はんにゃまるのひらめきが持たれている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも普通に女子は男子に劣るという言葉のうちには、腕力わんりょくの差違を含めることはいうまでもないが、思慮しりょにおいて男子の女子に優越ゆうえつなることを述べたのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
けれどもさきに怒り出すのはいつも辰子にきまっていた。広子はそこに彼女自身の優越ゆうえつを感ぜずにはいられなかった。それは辰子よりも人間の心を看破かんぱしていると言う優越だった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)