優柔不断ゆうじゅうふだん)” の例文
またとなき僥倖ぎょうこうを天が授けているといえる理由は——この荊州の国主劉表りゅうひょう優柔不断ゆうじゅうふだんで、すでに老病の人たる上に、その子劉琦りゅうき劉琮りゅうそうも、凡庸ぼんよう頼むに足りないものばかりです。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十八ヵ国の諸侯を糾合きゅうごうした曹操自身からまっ先に、袁紹の優柔不断ゆうじゅうふだんに腹を立てて、(おれは俺でやろう)と決意したものの如く、大勢には勝利を占めながら、残り少なきわずかな手勢と
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)