おか)” の例文
おかし奉る憎ッくき逆賊、その肉をくらわんと欲するものは、天下に溢るるほどある。いちいちそんな大勢の名があげられようか
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「この玄徳は、大漢の宗親そうしん。笑うべし、汝何者ぞ。みだりに天子の儀をおか曲者くせもの。きょうこそ大逆をらしめん」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの日、彼があえて、主上をおかし奉って、諸人の万歳をうけたのも、自己の勢威を衆に問い、自己の信望を試みてみた奸策にまぎれなしと、わたくしは見ておりました
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)