僧体そうてい)” の例文
誰だろう? 弁円がいぶかりながら元の道へ足をもどして行くと、遠くから呼びとめた僧体そうていの男も、彼方かなたから歩み出して、お互いに距離をちぢめた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——四郎じゃないかっ」駈け出して、その僧体そうていの男の前に立ち、もいちど、呆れ返ったように眼をみはった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)