かゞ)” の例文
我は再び身をかゞめて少女の額に接吻せり。少女はあなやと叫び、物に驚きたる牝鹿の如く、瞬くひまに馳せ去りぬ。
少選しばしありて食卓に呼ばれぬ。われは舊恩人たる老公の前に出でゝ、身をかゞめて拜せしに、アントニオが席をば我とフランチエスカとの間に設けよと宣給ふ。
餘りの便びんなさに、身をかゞめてさし覗けば、袖は梢に觸れてさや/\と鳴り、少女はさとくも頭をもたげつ。