偽公家にせくげ)” の例文
八丁堀同心や半七らがうたがっていたような勤王や討幕などの陰謀はまるで跡方もないことで、一種の杞憂きゆうに過ぎなかった。かれはやはり初めに云ったような、偽公家にせくげ山師やましであった。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)